こんにちは!施工管理のTです。
本日は全館空調仕様についてご紹介します。
全館空調仕様とは、住まい全体の空調を一括で管理できるシステムのことで、簡単にいうと、エアコン1台だけで家中の冷暖房の管理を賄おうという考えのことです。
主に小屋裏や床下などに1台づつ設置し、夏は小屋裏から冷気を、冬は床下から暖気を巡らせます。
シーズン中は基本つけっぱなしで24時間体制で作動。
リビング、キッチン、各居室、トイレ、洗面所、浴室に至るまで同じ温度で住まい全体を快適な室温に自動調整してくれます。
生活環境の向上やコストパフォーマンスが高い点に加えて、高齢の方が冬場に起こしやすいヒートショックや夏場の熱中症なども防止でき、寒暖による健康被害を被らない、健康的に過ごせる事が最大のメリットです。
☆ヒートショックとは・・暖かい部屋や浴室から、急に気温が低い場所に移動したときに
急激に血圧が低下するのが原因で起こる健康被害。重度の場合は死に至ることも。
先日私が担当させてもらったお家も全館空調仕様なので、冬場の室内状況を少しだけご紹介させていただきます。
基礎内でどのように暖気が行き渡り、どれくらい室内を暖めているのか?サーモカメラでみてみましょう。
※この日の外気温は9℃、床下エアコンの設定温度は25℃でした。
写真のとおり、下(基礎内)からの暖気がガラリを通して昇り、室内全体を暖かくしていました。
※室温23℃
施工は無事に成功。満足が出来る数値にホッとしました(*_*)
・・ただひとつ気になった点が、
↑の二枚の写真を見比べてください。
微々たる数値ではありますが、同じ部屋内の床上で1~2度の温度差がみられます。
実は床下の空間は暖気にとって障害物が多く、基礎の形状によっては上手く行き渡らない箇所がでてしまうのです。
この数値なら生活に支障はありませんが、せっかくなら完璧な状態でお客様に住んでほしい、、
そこで、床下の各所にサーキュレータを設けて、全域へ満遍なく暖気が行き渡るように実験してみました。
結果・・
(同日同時刻撮影)
見事成功。
サーキュレーターが上手く送風の役割を果たして隅々まで暖気を運んでくれていました。
これで安心してお引渡しをおこなうことができます。
~まとめ~
今回は冬場の様子しかご紹介できませんでしたが、どれだけ分かり易く解説しても、実際に体感していただくことが一番効果的だと思います。
ベルハウスでは施工中物件~完成物件まで、お客様のニーズに合わせてご案内いたしますので、興味のある方は是非一度お問合せください。
長くなりましたがご覧いただきありがとうございました。