「SE構法」という構造をご存知でしょうか？
頑丈な構造と聞くと、鉄骨造やRC造を思い浮かべると思いますが、その鉄骨造とRC造において主流の「ラーメン構法」を日本の木造住宅に取り入れたのがSE構法です。
今回は「SE構法」がどのようなものか説明させていただきます！
SE構法とは
SE構法は、阪神淡路大震災をきっかけに開発された木造ラーメン構造の工法で、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様の構造計算に基づいています。従来の木造建築技術では不可能とされてきた自由度の高い空間設計と、高い耐震性能の両方を叶える「家の建て方」のことです。
在来工法の住宅は、耐震性能の確保に大量の壁や柱を必要とするため、安全性能を確保しつつ間取りを自由に設計することは難しいとされていました。
しかし、SE構法では柱や壁の少ない開放的な「自由度の高い空間」と大きな揺れにも負けない「優れた耐震性」を同時に実現することができます。
SE構法の強み
SE構法の強みとしては、「自由度の高い空間」と「優れた耐震性」を同時に実現することができるところです。
例えば、開口窓を大きく設置することができたり、大きな吹き抜けを作ることも可能です。一般的な在来木造では耐震性の低下をさせる要因にもなりますので、推奨しないケースが多いですが、SE構法であれば耐震性を損なわずに実現することができます。また、ビルトインガレージの実現や中庭、狭小地や変形地でも家全体で最適な構造のバランスを計算しつつ自由なプランと開放感を実現することが強みとされています。
なぜSE構法は地震に強いの？
地震の際、最初に壊れるのが接合部とされています。
在来工法の弱点は接合部です。断面欠損が大きく、接合部に強い力がかかると外れたり折れたりする恐れがあり、地震の際はこの接合部から壊れるケースが多いです。
しかしSE構法では、独自開発の「SE金物」と「Sボルト」によって強い接合部を実現し、耐震性を高めています。接合部に断面欠損の少ない「SE金物」を使用することで、木造でありながら壊れにくく頑丈な構造をつくりあげることができます。
また、SE構法では業界で初めて一般的なボルトの約2倍にも値する強度の「Sボルト」を採用しました。SボルトとSE金物の組み合わせによって、木造によるラーメン構造を実現することができ、接合強度が高まります。それにより、木造でありながら地震に強い家を実現することができます。
SE構法をオススメしたい人
SE構法は大空間や吹き抜けのLDKが欲しい人、2台以上のビルトインガレージが欲しい人に特にオススメです。
耐震性が高いだけでなく、自由度の高い空間をつくることができ、理想のお家を実現したい方には最適です。
まとめ
今回はSE構法について説明をさせていただきました。
自由度の高い空間を造るだけでなく、優れた耐震性も同時に実現することで安心して住むことができるのではないでしょうか。
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