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【SE構法で建てる屋上庭園付パッシブハウス】その①

【SE構法で建てる屋上庭園付パッシブハウス】その①

2021/06/20

ベルハウスHです。

今回は今月末に上棟を予定しておりますお家のご紹介を致します。

タイトルにあります【SE構法】という構法はご存じでしょうか?

柱と梁の接合部を剛接合とする構造、所謂ラーメン構造※を木造住宅に取り入れた構法になります。

(※鉄骨造や鉄筋コンクリート造でよく用いられます。詳しくはこちらをご覧ください→コンセプト:SE構法

街中で見かける中高層マンションの多くはラーメン構造を採用し建築されております。

そのような構造が戸建て住宅規模の建物に採用されていると思うと、とても丈夫なつくりであることは想像に難くありません。

今回は、そんな【SE構法】の基礎についてご紹介いたします。

一般的に木造住宅といえば在来工法が多く、その基礎は大きく2種類「布基礎」と「ベタ基礎」がございます。

それぞれ色んな決まりごとはございますが、最近は「とりあえずベタ基礎」で「とりあえず立ち上がり基礎幅120mm」、「とりあえず主筋にD13」といった建て方をしているお家もまだまだ多いのではないでしょうか?

もちろん構造計算をした上での設計施工であれば問題ございませんが…。

当社、在来工法のお家づくりをする際はベタ基礎・立ち上がり基礎幅150mmという仕様で設計・施工しております。

もちろん、全棟、耐震等級3・耐風等級2の仕様で構造計算【許容応力度計算】をした上での基礎となっておりますので、現場によっては大きな地中梁を入れたり、スラブ鉄筋のピッチが細かくなったりとお家の重量・形状によって様々です。

在来工法の基礎についてはまたいつかお題にさせて頂きますので詳しくは割愛させて頂きます。

写真は今回のSE構法物件・基礎配筋確認時のものになります。

話を戻しまして【SE構法】の基礎はいうと、こちらも構造計算をした上での基礎設計となっております。主筋にはD13とD16を併用したり、スラブ配筋のピッチも区画に応じて細かく立ち上がり基礎幅は最低170以上となっていたりとなかなかな仕様です。

上記でお伝えしたように在来工法の立ち上がり基礎幅が120mmだとしたなら、【SE構法】はその約1.5倍の厚みある基礎となっております。

前回SE構法で建てたお家の基礎幅は250mm厚もありました…。

こんなに分厚いと、基礎というよりも、まるでマンションの天井を逆さまにして地面に置いたように見えます。

ここまでする必要があるのかとも思いますが、ここまですることでお家に住まうご家族の安全を確保し、さらには間取りの意匠性・快適性・可変性をアップします。

また、タイトルにもあります【パッシブデザイン】という言葉。

より良いパッシブデザインにするためにもSE構法が、お家全体を支えるこの基礎がとても重要な役割を担ってくれます。

まだまだこちらのお家も工事が始まったばかりなので、進捗報告と合わせ【パッシブデザインにおけるSE構法】のメリットもご紹介させて頂きたく思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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