知っておきたい家づくり用語集の第三回目。
今回は、住宅における骨の部分「構造」の名称についてご紹介します!
(今回ご紹介するのは、木造住宅における構造の名称です)
1.柱
家の部材で一番誰もが知っているのが「柱」でしょう。
柱は、垂直方向(縦)に立っている部材のことです。
また、柱の中にも使う場所によっていくつか種類があります。
・通し柱
二階以上の建物において、土台から軒下(屋根)まで貫通している柱を通し柱と言います。
建物の四隅や外周部分に使われることが多く、構造の耐久性において大事な役割を果たす柱です。
・間柱
柱と柱の間にある小柱です。壁を支えるための柱であり、この柱にクギ等を打ち込んで壁を固定します。
建物を支える柱とはまた違う役割の柱です。
2.梁(はり)
垂直方向に立つ柱と異なり、水平方向(横)に掛かっている構造部材です。
柱と同じく家の耐震、耐久力を担保する部材です。
また、床とその上の家具・家電を支える役割もあります。
梁もいくつか種類があり、それぞれ役割や呼び方が異なります。
ここでは、その一部をご紹介します。
・大梁、小梁
柱と柱の間にかけるものを大梁、その大梁と大梁の間にかけ渡すものを小梁と言います。
・小屋梁、床梁
屋根を構成している構造部材のなかで使用される梁を小屋梁、床を構成している部材のなかで使用される梁を床梁と言います。
・あらわし梁、化粧梁(見せ梁)
通常、天井に埋まって見えない梁を、デザインとして見えるように露出させたものをあらわし梁と呼びます。
また、そのなかでも構造上必要ないがデザインのために設けている梁を、化粧梁(見せ梁)と言います。
3.耐力壁
地震や風などの、建物にかかる力に対して耐えるための壁が耐力壁です。
これを構造計算上必要な箇所に適切に配置します。
仕上がり自体は内・外から見ても他の壁と変わりませんが、壁内部が異なります。
耐力壁にも種類があります。
・筋交耐力壁
筋交いと呼ばれる部材によって耐力を持たせた壁を筋交耐力壁と呼びます。
柱、梁のように縦横に設けるのではなく、その間に斜めに部材を施工することで、水平方向からかかる力に強くなります。
・面材耐力壁
筋交いとは違い、構造用面材と呼ばれる板状の部材を柱梁に打ち付けることで、耐力を持たせた壁を面材耐力壁と呼びます。
4.まとめ
今回ご紹介したもの以外にも、木造住宅は様々な構造部材によって成り立っています。
用語だけでも知っていると、家づくりがより分かりやすく、楽しくなります。
気になった方はぜひ色々お調べになってみてはいかがでしょうか。
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