先日書いたパッシブデザインの家について、もう少し詳しく書いてみました。
(写真は時期が遡っておりますが・・)
家づくりにおいても、パッシブハウスとかパッシブデザイン、パッシブ住宅などパッシブを含んだ名前はいろいろとありますが、
そもそも【passive(パッシブ)】という意味は「受動性の」「受身の」というような、消極的な意味を持った言葉なんです。
その反対が【active(アクティブ)】になりますが、「自ら働きかけるさま」、「能動的」という意味になります。
言葉の意味はこんな感じですが、「自然の恵みを頂く」的な感じと理解していただければよろしいかと思います。
工務店やハウスメーカーにもよってパッシブ住宅の考え方や、仕様に多少の違いはあるんですが、冷暖房などの光熱費を極力使わず、自然のエネルギーを活かした快適に暮らせる家という部分が設計の基本になっていると思います。
イラストは尼崎市の家をモデルにした断面図です。
大きな考え方で言うと、日本の四季と太陽の動きを考えた家、と言えますね。
少し難しくなりますが、大阪や神戸だとの夏至の昼12時における太陽高度は78°になりますが、その角度だと太陽の日差しは軒やバルコニーに遮られて室内には入りません。
これは8月の終わりまで続くのです。(今回の家の設計の場合)
なので夏場の昼間は、家の南面の窓に直射日光は入らず、ずっと日陰の状態なんですー!(当然)
え・・じゃ、部屋が暗くなるんじゃないの~?ということになりますが、南面は大きめの窓を付けるので自然光でも十分明るくなるよう設計してるのです!
まだ工事完了前ですが、現在は1階の南面の窓に少しずつ日が入る時間が長くなってきております。
このように冬場になるにつれて、多くの日射エネルギーを取り入れることができるようになります。
ちなみに、冬至の12時における太陽高度は31°まだ下がります。
またパッシブハウスについて書いてみたいと思います。
今日はこのぐらいで。