光と風のパッシブデザイン
尼崎市で建築中のパッシブデザインの家の完成が いよいよ近づいてまいりました。
MI様邸は、南側からの採光が確保できる敷地形状でしたので、 当初からパッシブデザインのご提案で進めさせていただきました。
耳慣れない言葉かもしれませんが、「パッシブデザイン」 というのは太陽光や風の自然エネルギーを利用して、快適な家を つくるという考え方で、いわゆる「夏すずしく、冬暖かい」といわれる 設計手法です。 (注:太陽光発電や風力発電というものではありません。あくまでも天然です。)
可能な限り天然のエネルギーを利用し、電気やガスへの 依存を少なくし、省エネでありながら快適で健康的な暮らしを 実現させる家という事になります。
写真のように太陽光が1階の窓にさしかかるのは9月初旬からで、 写真の影の位置は昼の1:00の写真ですが、夏場は直接太陽の光を 室内に入れないよう設計しています。(1階の窓周りは日陰になる。)
また、風がよく通るような設計になっている為、 エアコンに 頼らなくても過ごしやすい家ということになるわけです。
ですが、10月頃になると徐々に一階の窓に太陽の光が差し込む ようになるので室内が暖かくなってくるのです。
しかも、南側は大きめの窓に「断熱ガラス」を採用しているので、 太陽光によって暖まった空気をうまく外に逃げないよう保温させる ガラスを使っています。
夏場は太陽光を遮断し、風の通りをよくすることで涼しく快適に、 冬場は太陽高度が下がるので太陽光を室内に取り入れて、 断熱ガラスで暖かさを保温する、という実にシンプルな設計なんです。
こちら、尼崎市のパッシブデザインの家の完成見学会は10月初旬の予定です!