三兄弟が性格に合わせたお家を作りますが、オオカミからの襲撃をうけてしまうというイギリス童話です。
その中でも努力家の三男だけが助かるという結末でしたね。
材質はもちろんですが、作り込みも重要というメインテーマが伺えます。
レンガの家>木の家>ワラの家
作中当時のイギリスではハリケーン被害が多かったため、重量のある家が一番とされていました。
物語に出てくるオオカミもハリケーンを体現化させたものなので、レンガの家を建てた三男が生き残りました。
では、日本に置き換えて考えてみましょう。
ご存じのとおり日本におけるオオカミといえば地震です。
地震が起こった際、まず危ないのが重量のあるお家です。
ましてレンガの家だと倒壊スピードも段違いです。
四季による気温の変化でランニングコストが莫大にかかりますしね。
ワラの家は重量も軽く、「冬は暖かく 夏は涼しく」とまさにパッシブハウスですが、そもそも地震が起きなくても潰れてしまいそうです。。笑
【日本版】
木の家>ワラの家≧レンガの家
結果として、日本版の「三匹の子豚」では木の家を建てた次男が生き残ります。
ただしあくまでも童話なので、耐震構造がしっかりしている事が大前提です。
現在、一般的な二階建て木造住宅は、建築基準法6条で「4号建築物」とよばれています。
この4号建築物は、大半が耐震性等の構造計算が行われていません。
構造計算書がなくても確認申請(家を建てる許可)が受理できるからです。※4号特例
計算書の添付をしなくても良い
→計算書を作成しなくても良い
→計算しなくても良い
という勝手な解釈から構造計算を行わない工務店が多いのです。
これから新築の購入や注文をご検討の方は、契約前に必ず確認しておくべきポイントです。
ベルハウスでは『木造住宅倒壊解析ソフトウェア』通称 ウォールスタットを駆使して、実際に建築予定のお家を解析しています。
過去に起きた大地震のデータから、映像化してシュミレーションを行えるソフトです。
そのほかにも講師を呼んで社内で勉強会を開いたり、構造のセミナーへ参加したりと、お客様が安心して生活する為への努力は惜しみません。
この記事を読んで少しでも興味が沸いた方はお気軽にお問合せ下さい。
今回は長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
施工管理 I