こんにちは現場監督のMです。
年初からのコロナウイルスの影響で世界的に暗いニュースが続いていますが、ベルハウスのお膝元の『夙川』では桜が咲き始めております。
さて今回はパッシブデザインの日射遮蔽の意味もあります軒や庇(ひさし)のお話させていただければと思います。
近頃洋風化・欧米化に伴い軒や庇の無い家も増えていますね。
軒や庇を無くす事で、家はスタイリッシュでお洒落な印象がでます。
ですが、そもそも庇や軒の無い家は降水量の少ない国の建て方なのです。
日本の年間降水量は世界3位で、世界平均でみるとの2倍の多さになります。
(国土交通省HP・1971年~2000年平均)
軒や庇の役割をあらためて考えますと、軒が無いと雨によって壁に相当な水がかかる為、雨漏り発生リスクは通常の約5倍ともいわれております。
(日経ホームビルダー2016年12月号)
相当な水がかかるとサッシ周辺のシーリングも傷みやすく外壁の寿命が短くなります。
また、日射遮蔽の意味もある軒・庇が無いと影を作れない為、夏場は家全体の暑さも普通の工法に比べ増してしまいます。
【当社 M様邸 夏】
【当社 M様邸 冬】
不要かと思われがちの軒や庇にもおおきな役割があるものですね。
神社やお寺を見ると、昔から日本では軒や庇は建物には必要不可欠と考えられでいたのですね。それではまた(^^)