今回はベルハウスの施工管理よりお話させていただきます。
ご担当させていただいている施主様にはいつもお世話になっております。
先日西宮市T様邸の上棟を致しました。
現場はまだまだ柱や梁が見える状態ですね。
そこでひとつ、’きになるお話’をさせて頂きます。
普段よく耳にする、’気遣いが上手’という言葉の由来はご存知でしょうか?
諸説ございますが、大工さんたちから生まれた言葉という説がございます。
お家作りに欠かせない構造材【柱】ですが、弊社では紀州の厳選したヒノキの無垢材を標準としております。
これがまた艶のある材で、人にたとえるなら…”べっぴんさん”といったところでしょうか。
そのようなヒノキの特徴としては、”背が高く天に向かってまっすぐに伸びている”ということです。
また、白蟻にも強く、湯船の材料として使われるなど水にも強い材とされています。
お家を作るには、土台・柱・梁・棟木・・・等などたくさんの部材が必要で、またそれぞれに役割があります。
そのうち、柱に求められる役割はどのようなことでしょうか?
「お父さん」をたとえて「大黒柱」という言葉もありますが、それは主としてお家を支える要だと私は考えます。
もし柱がくねくねと曲がっていたなら、当然柱としては使えず(お家、かたむかないかな?)と心配になります。
ですが、ヒノキの特徴をいかし柱材とすることで、そのまっすぐ伸びた幹の心で荷重を受け止めお家を支えてくれます。
また、時にはしなり、柔軟に受け止めてくれます。
日本古来より立ち続けている五重塔は、心材にヒノキを用いており、その強さを証明しております。
コンピューターなんてない時代、【適材適所】木の特徴ををよく知り、使いどころが上手な大工さん、木使い上手な大工さん。
私もお家を作る者として、あらゆる場面で’きづかい上手’な人になれるよう精進いたします。